予備校講師への転職

転職を考えているみなさんは予備校講師という選択肢を考えたことはあるでしょうか。学生時代に塾や予備校に通ったことのある方はなんとなくイメージがつくと思いますが、そうでない方は思い浮かべるのが難しいかもしれません。最近で言えば、テレビや雑誌などで見かける林修さんは現役の予備校講師です。林さんは銀行員から様々な職を経て予備校講師に転職し、その巧みな話術と分かりやすい授業内容で生徒からの人気を獲得しています。今回はそんな予備校講師への転職について考えてみたいと思います。

予備校講師になるために必ず必要でなければならない資格は特にありません。ですが基本的に学生に勉強を教える仕事ですから、教員免許や講師経験(アルバイトなど)があった方が良いでしょう。
それから、やはりそれ相応の学力・学歴が必要です。一流と呼ばれる予備校講師は東大レベルの知識を当然のように求められます。東大卒である必要はありませんが、東大の入試問題を解けと言われればラクラク解けるようでないと難しいかもしれません。
そして知識以上に大切なのが説明力です。どうしたらその問題を解くことができるのか、なぜこの公式が導かれるのか、どうしてこの戦争は起きたのか…など自分が持つ知識を学生でも分かるように説明しなければなりません。いくら頭が良くても他人に説明が出来なければ採用は遠いと思います。

いま日本は少子化が進んでおり、「大学全入時代」と表現される事態も生じています。以前のように大教室にこれでもかと学生を詰め込んで授業をおこなうといった風景は見られません。予備校業界もいかにして生徒を呼び込むかで必死です。経営難に陥る予備校も多いようです。しかしだからこそ優秀な人材を予備校は求めています。予備校を背負って立つような若手講師が必要なのです。

予備校講師という仕事に就くことの一番のメリットは「やりがい」でしょう。自分の教えた生徒が第一志望の大学に合格し、勉学に励み、将来の日本を引っ張っていく。それを想像するだけでモチベーションは上がるでしょう。さらに授業の質を上げれば上げるほど生徒や保護者、予備校関係者からの評価も上がるでしょう。自分の努力がダイレクトに跳ね返ってくる現場です。

確かに予備校講師はなろうと思っても簡単に始められる仕事ではありません。しかし教育に携わりたいと思う方であれば、一度は考えてもよい職業なのではないでしょうか。