大企業かベンチャー企業か

転職を考えるうえで議題に上がるのは「大企業かベンチャー企業か」という問題です。結論としてどちらが良いと断定することは出来ませんが、双方にメリットとデメリットがあるので、これらを参考にご自身で判断するのがベストでしょう。以下メリット・デメリットに関してまとめていきます。

大企業のメリットとして真っ先に挙げられるのはやはり安定性でしょう。伝統的な年功序列的考えを持っているような大企業では、年を取るごとに給与は増えることが予想できます。さらに福利厚生の面でも手厚い保護が期待できます。またひとりが仕事で失敗しても大きなダメージにはならず、他の部署や社員でカバーしあえるのも利点ではないでしょうか。
一方でデメリットとしては、組織に縛られてしまうということでしょう。ひとりの社員が何かを思いついても、組織を動かすことが出来なければそのプロジェクトはボツになるでしょう。さらに年功序列の観点から急激な昇進や給与アップなども見込めません。
よく言えば堅実、悪く言えば画一的でつまらないというのが大企業と言えそうです。

ベンチャー企業のメリットは、自分の仕事がそのまま業績に直結することです。大企業とは異なり、自分が働けば働くほど目に見えて業績が上がります。さらに大企業のように何層も経なければ企画が通らないなんてことはありません。自分のやりたい仕事をスピーディーに進めることが出来るでしょう。
一方、デメリットは不安定さにあるでしょう。福利厚生は不十分であることが多く、また給与の面でも満足できるとは限りません。さらに自分の仕事のミスがそのまま会社存続の危機に直結するなんてこともあり得ます。大企業以上に自分の行動に責任を持たなければならないでしょう。
やりがいはあるけれど安定性はない、というのがベンチャー企業の特徴と言えそうです。

冒頭で大企業とベンチャー企業、どちらが良いかは分からないと述べましたが、私自身の個人的な感想としては、ベンチャー企業をオススメしたいです。みなさんが何を目的に転職を希望しているかに依りますが、もし、「昔の仕事に飽きてしまった」「もっと刺激的な日常を送りたい」「やりがいを見つけたい」などの理由で転職を志したのであれば、大企業よりもベンチャー企業を推薦します。小さなベンチャー企業で自らの能力や経験をフルに生かし、仲間と共に事業拡大・業績改善にむけてアクティブに働く方が、おそらく充実した生活を送れると思います。ぜひ参考にしてください。