公務員への転職はどうすれば良いか

みなさんはどんな理由で転職を希望していますか。給料を増やしたい、人間関係を一新したい、新たな仕事にチャレンジしたい…、など多くの理由があるでしょう。そんな中で、主に仕事の安定性を望む方にお勧めしたいのが公務員という職業です。
公務員に対する一般的なイメージといえば、役所でお堅いデスクワークばかりやっている、給料は高くない、9時~5時で帰れる…といったところでしょうか。総じてこれらのイメージは大きく異なるというわけではないようです。ここでは転職して公務員になるにはどうすれば良いかまとめてみます。

公務員になるには大きく分けて2つの方法があります。
1つは一般的ないわゆる公務員試験です。大学新卒者だけでなく年齢条件を満たせば社会人の方でも受験が可能な試験です。主な試験科目としては教養や一般的な知識を問われるもの、経済学や会計学、政治学など専門的な知識を問われるものが一次試験で、二次試験では面接を受けることになります。基本的にはテストの点数で合否は決まってくるので、愚直に真面目に勉強を続ければ合格に近づくことのできる試験と言えるでしょう。
もう1つの方法は経験者採用試験です。これは民間企業などで数年間働いたことのある社会人を対象とした試験で、社会人としての経験やノウハウを期待し即戦力として雇うことを意図した制度です。この試験を受けるためには社会人として5年程度働いたことがなければなりませんが、一般的な公務員試験よりも勉強しなければならない科目数が少ないため負担が少ないのが特徴です。面接では民間企業での経験をどのように公務員の仕事に活かすのか、などを問われるとのこと。しっかりと答えを用意しておきましょう。
社会人として働きながら試験勉強しなければならないのは想像よりハードだと思います。大学新卒者と競うとなると勉強時間の差がどうしても生まれてしまうでしょう。ですがそこは通信制の予備校や優れた参考書などを駆使してその差を補うしかありません。

基本的には国や市が消滅しない限り仕事は無くならないので、公務員は安定的な職業と言えるでしょう。ですが昔の通説のように9時~5時で帰れるラクな仕事、というわけでは無いようです。確定申告や地域の祭祀などがおこなわれる繁忙期には残業を強いられることもあります。ラクな方へ、ラクな方へ…と考えて公務員を志望するのはあまりオススメできません。市民のため、町のために働く意思のある方は是非トライしてみてください。